同じ会社へ勤めていてもなかなか年収が上げられないと感じている方は多いのではないでしょうか。会社制度がきちんと整備されており、何を頑張れば給料が上がるかが明確であるか、または先輩や上司の年収が自分の理想通りで今の職場環境に満足しているのであれば同じ会社で働き続けても問題ありません。著者はベンチャーから大手、外資まで8社を渡り歩き、転職を機に何度も収入アップに成功しました。転職を機に収入をアップさせるためには、慎重な計画と戦略が必要です。この記事では、転職活動を成功させ、新しいキャリアで収入を上げるための具体的な方法を厳選してご紹介します。自分の強みを最大限に発揮し、一歩先を行くキャリアを手に入れるための秘訣を探りましょう。
戦略的な職務履歴書の策定
転職理由は人それぞれですが、ほとんどが現状の仕事に対する不満がトリガーとなって活動を起こす方がほとんどだと思っています。そのような人に限って、履歴書や職務経歴書のアピールポイントが薄く、書類選考が通らなかったり、内容の薄さで足元を見られ給料UPの交渉に失敗するケースに陥りがちです。ここで大切にしてほしいのは、現状の仕事と向き合う際にどのような実績を出せば履歴書に書けるのかを意識して、日々勤務することだと思っています。例えば、履歴書に嘘の内容を書いて内定を勝ち得たとしても、レッテルはいつか剥がれてしまいます。収入UPは楽して得られるものではありません。自身の能力が向上させ、それを見る人が見れば高いお金を払ってもでも欲しいと思ってもらえる状況を自ら作り出すことが重要です。ですので、評価されやすい職務履歴書を意識して日々の業務に取り組むことが収入UPの近道になります。もちろん裏技を活用して収入UPという手段もありますが、それは後半で解説させていただきます。
収入UPに繋がりやすい職務履歴書とは
戦略的な職務履歴書の策定の重要性については先ほど解説しましたが、具体的にどのように作るのかを説明します。重要なポイントは2つです。
①定量的な表現を入れる。 その職業で経験したことを具体的に明記する際、必ず心がけて欲しいのが定量的なデータを基づいて記載することです。定性的な表現ではそれが優れているかどうか相手に伝わりにくいからです。営業の方であれば分かりやすのは成績順位や売上などがそれにあたります。広告の表現で目に付くような「NO1訴求」や「世界初」、「業界初」などの表現もキャッチで目を惹く表現なので活用しても良いと思います。営業以外の職種でも自分の仕事が売り上げに貢献するような職種であれば、必ず営業に売り上げの影響についてヒアリングしておきましょう。これは、転職で活用するだけではなく、社内への昇進にもつながるので、自分が会社にとってどれだけ貢献できるているのか把握して常に文章をまとめておくことが重要です。
②自発的に行動した実績を記載する。 企業にとって欲しい人材は自発的にビジネスを動かす人間です。言われたことをただやって実績を出す人は厳しい言い方をすればバイトでも出来てしまう可能性があるからです。企業は自発的に行動して企業メリットを生み出す人材を求めています。現状の会社で些細な事でも良いので改善してみようと頑張って実績を作ることをおススメいたします。ゼロから生み出すことはなかなか難しいので、友人などと仕事の会話をする際にどのような環境で仕組みで働いているのかヒアリングをするのも良いです。会社が違えば当たり前だと思っていることは、当たり前ではないからです。DXが進んでいる企業の友達がいれば、そんな効率なことがあるのかと驚くことはたくさんあります。後はそれを具体的に実現するにはどうしたらいいかを情報を集め、周囲を巻き込みながら実現へ向けて努力すれば、それはあなたがトリガーとなって実現した立派なアピールすべき成果へと生まれ変わります。
③今の会社へ転職するストーリーの説得力。 最初に入った会社から次の会社への転職する際、最初に入った会社での経験を経て次の会社へ行く理由のストーリーに説得力があれば、その人の戦略的なビジョンが見えるため、転職がデメリットには映りません。むしろ、御社に入ることが新卒から思い描いていたストーリーのように表現出来れば、好印象に移ります。例えば、コロナ禍での影響が事実での転職であったとしても、ストーリーを作れなければ、年収UPは不可能です。
面接での振る舞いと年収UPの交渉術
書類選考をパス出来れば、いよいよ面接です。職務履歴書の内容を評価してくれているわけなので、まずは素敵に自信たっぷりに謙虚にアピールしましょう。ここではあえて謙虚という言葉を入れましたが、自信がありすぎる人と働きたいと思わないですよね?社長面接だと違った見え方はしますが、採用担当者は謙虚さも重要視しています。その点も心がけつつ、自分をアピールしましょう。また、採用面接官の質問は全てアピールチャンスだと思って返答することが重要です。例えば短所に対する質問が来たとしても、短所を伝えつつ、人から見れば強みになり得る表現を使って、必ずアピールへ落としましょう。例えば「短所はまじめすぎるところです。仕事に対して入念なチェックに時間をかけすぎていることが課題に感じております。今では業務にプライオリティをつけて適正な時間配分を心がけるよう努力しています」などですね。続いて、年収UPの交渉ですが、転職では必ず現在の年収をベースにされてしまいます。ですので、転職理由に年収がネックになっていることも必ず伝えましょう。その会社への志望動機がしっかりしていれば「現状の会社で年収交渉しないのですか?」と言った質問は来ないため、人事部が本当に欲しいと思ったら年収交渉に応じてくれます。ここで年収交渉のポイントですが現状のプラス50万~100万円ぐらいのアップの落としどころを狙うと良いと思います。ですので、100万円~150万円UPの交渉をして目標価格に着地させるよう目指しましょう。なかなか採用する前から100万円UPをするのは会社にとってもリスクがあるからです。
年収UPの裏技
普通の企業であれば上記のような手法が一般的ですが、ここでは著者自身が実行したさらに年収を上げる方法を2つご紹介します。
①大企業の契約社員への転職 入社する時はそれほどの年収UPが見込まれませんが、正社員化すると他の社員と給料を合わせるのが一般的です。もし、正社員化が難しくない大企業であればとりあえず契約社員で入社して正社員化を目指しましょう。私の知り合いもこの方法で年収300万円UPを実現しておりました。
②外資へ就職してから日本企業への転職 外資の給料水準は日本企業とは全く異なります。外資は退職金がなかったり、常に解雇のリスクがつきまとうため、年収設定が高額です。とりあえず、外資で働き年収を引き上げ、その後日本企業へ転職すれば、日本企業としての最高水準の年収交渉が期待できます。ただし、年収はダウンすると思った方がいいですが、日本企業で安全で高年収を勝ち取ることは出来ます。私の知り合いの例ですが、日本企業で600万円で外資へ転職して800万円になり、インセンティブをもらった状態の年収が1200万円の段階で日本企業へ転職交渉をして900万円で着地しました。外資を経由することで、その人は当初の年収から400万円もアップしました。この勤続年数は3年ほどでしたので、3年で300万円UPは日本企業で勤務してもなかなか実現しない数字だと思います。外資は英語が出来なければ入れないという訳ではありません。周りで外資系企業で勤務している人がいれば転職の方法をヒアリングしてみると良いと思います。ちなみに著者は英語はそれほどできませんが、外資企業に勤めている友人から頻繁に誘われ一度経験で働いてみましたが、別世界でした。その経験はまた別の記事で解説させていただきます。
まとめ
今回は著者の経験をもとに記載させて頂きました。転職はキャリアの新たなステージへの挑戦です。成功するためには、自分の強みを知り、市場のトレンドを把握し、積極的な行動を取ることが欠かせません。これらの方法を組み合わせ、収入アップへの道を切り拓いていきましょう。未来の成功があなたを待っています。
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