マーケティングアナリストが読む大谷翔平2026|4度目MVPの先にある“サイヤングへの期待”

ドジャース大谷翔平 野球

  1. データオタクの大谷ファンとして、4度目MVPに拍手しつつ
  2. 1. 4度目MVPまでの2年を、まずはざっくり数字で振り返る
    1. 1-1. 2024年:50本50盗塁+打率.310、いきなり「ドジャースの顔」に
    2. 1-2. 2025年:55本塁打&二刀流復活、4度目MVPで“伝説モード”に
  3. 2. マーケ視点:数字から見た「大谷選手のピークカーブ」
    1. 2-1. 本塁打ペースが「13打席に1本」で安定
    2. 2-2. 走力は量から“質”へシフト
  4. 3. 2026年の打撃成績をデータから予想してみる
    1. 3-1. ホームラン:50本前後が“基準値”
    2. 3-2. 打率・出塁率・長打率
    3. 3-3. 打点・得点・盗塁
    4. 3-4. 2026年 打撃予想まとめ(イメージ)
  5. 4. 2026年の投手成績は?「イニングをどう積むか」がカギ
    1. 4-1. 2025年の“リハビリ年”の中身がかなりエグい
    2. 4-2. 2026年は120〜130イニングが現実ライン?
    3. 4-3. 2026年 投手予想(イメージ)
  6. 5. 2026年に取りそうな&新たに狙えそうなタイトル
    1. 5-1. ナ・リーグMVP(5度目)は、また本命クラス
    2. 5-2. シルバースラッガー&ハンク・アーロン賞は“継続路線”
    3. 5-3. サイ・ヤング賞:2026年は“上位票”、本命はもう少し先?
    4. 5-4. 「まだ取っていない&新たに狙えそうな賞」
      1. ① オールスターゲームMVP
      2. ② ワールドシリーズMVP
      3. ③ AP年間最優秀男性アスリート「4回目」
  7. おわりに:4度目MVPは“ピークの終点”ではなく“通過点”だと思います。

データオタクの大谷ファンとして、4度目MVPに拍手しつつ

本業では、売上やCVR、LTVみたいな数字も毎日追いかけているマーケティングアナリストです。
そんな仕事柄、野球を見るときもつい「数字」で見てしまいます。

そしてここ数年、そのグラフを一番ぐちゃぐちゃにしてくれるのが、大谷翔平選手。

2024年はドジャース移籍1年目で史上初の50本塁打・59盗塁、打率.310/OPS .390/.646というバケモノ級シーズンをやり遂げ、チームをワールドシリーズ優勝まで導きました。

2025年はそこからさらに一段ギアを上げて、
打率.282、55本塁打、102打点、20盗塁、146得点、OPS 1.014。肘手術明けで投げても47イニング2.87、防御率、62奪三振。そしてナ・リーグMVPを2年連続・通算4度目、しかも4回すべて満票という前人未到の記録。

昨シーズンは、ドジャース戦をほぼ全試合、リアタイかアーカイブで追いかけた身として、
4度目のMVPの瞬間は「そりゃそうだよね」と思いつつも、やっぱり鳥肌が立ちました。

この記事では、そんな**「仕事ではデータ分析、プライベートでは大谷オタク」な視点**から、

  • 2024〜2025年の大谷翔平選手を、数字でざっくり整理
  • その傾向から見える2026年の現実的な成績ライン
  • さらに、2026年に新たに狙えそうなタイトル・賞

をまとめていきます。


1. 4度目MVPまでの2年を、まずはざっくり数字で振り返る

1-1. 2024年:50本50盗塁+打率.310、いきなり「ドジャースの顔」に

2024年、大谷選手はドジャースでの1年目から、

  • 打率:.310
  • 出塁率:.390
  • 長打率:.646
  • 本塁打:54本
  • 打点:130
  • 盗塁:59
  • 159試合出場

という、**「全部キャリアハイ」**のようなシーズンを叩き出しました。

中でも象徴的だったのが、

  • MLB史上初の**「50本塁打・50盗塁」達成**
  • ドジャースをヤンキースとのワールドシリーズ制覇へ導いたこと

「足も速くて、毎試合ホームラン打つんじゃないか」というくらいの存在感で、
ファンとしては**毎日のスコアチェックがほぼ「大谷選手の打席速報」**になっていました。

この年は投手としては肘の手術明けで投げていませんが、
バットだけでMVP&ワールドシリーズ制覇を勝ち取っているのがまた恐ろしいところです。

1-2. 2025年:55本塁打&二刀流復活、4度目MVPで“伝説モード”に

2025年は、いよいよ二刀流完全復活のシーズン

打者としては、

  • 打率:.282
  • 出塁率:.392
  • 長打率:.622
  • OPS:1.014
  • 本塁打:55本(自身&球団のシーズン最多記録)
  • 打点:102
  • 盗塁:20
  • 得点:146(近代ドジャース記録)

と、前年の50–59に負けないインパクト。
しかも、**2年連続で「50本塁打+20盗塁以上」**を達成した史上初の選手になりました。

投手としても、シーズン途中から先発に復帰し、

  • 14試合登板
  • 47イニング
  • 防御率:2.87
  • 奪三振:62

と、イニング制限がある中でエース級の内容を見せています。

その結果、

  • 2021(AL)
  • 2023(AL)
  • 2024(NL)
  • 2025(NL)

と、4回すべて満票MVPという史上唯一の存在に。
日本でも号外が配られ、「4度目MVP」「2年連続ワールドシリーズ制覇」の文字が街にあふれました。


2. マーケ視点:数字から見た「大谷選手のピークカーブ」

データを見る仕事柄、どうしてもやりたくなるのが“ざっくりトレンド分析”です。

2-1. 本塁打ペースが「13打席に1本」で安定

直近3年の本塁打/打席を計算してみると、だいたいこんな感じです:

  • 2023年:44HR/599打席 ≒ 13.6打席に1本
  • 2024年:54HR/731打席 ≒ 13.5打席に1本
  • 2025年:55HR/727打席 ≒ 13.2打席に1本

**「13打席に1本は飛ぶ」**という、
ほぼゲームの世界みたいなペースで安定しているのが分かります。

ドジャース打線の厚さ、DH中心の起用、31〜32歳という年齢も考えると、
少なくとももう1〜2年は、このペースを前提に考えていいと感じています。

2-2. 走力は量から“質”へシフト

盗塁を見ると、

  • 2024:59盗塁(50–59達成)
  • 2025:20盗塁

と数字だけ見るとガクッと落ちていますが、2025年は投球もしているので、
「全力で走りまくる年」から「必要な場面で確実に走る年」へシフトしただけとも言えます。

実際、スタットキャストのスプリントスピードは依然としてトップクラスで、
「走力が衰えた」というよりはリスク管理をしながら二刀流を成立させているイメージに近いです。


3. 2026年の打撃成績をデータから予想してみる

ここから先は、私の予想です。
とはいえ、さっきのトレンドを素直に延長すると、そこまで無茶な数字にはなりません。

3-1. ホームラン:50本前後が“基準値”

さきほどの通り、直近3年はほぼ「13打席に1本」のペース。

2026年も、ケガなくシーズンを通して出場できれば、
ドジャースの打順や打席数から700打席前後は期待できます。

700打席 ÷ 13打席 ≒ 53本

ここに、年齢による少しの調整や休養日を足し引きすると、
「48〜52本」くらいが現実的なレンジだと考えました。

3-2. 打率・出塁率・長打率

  • 2023:.304
  • 2024:.310
  • 2025:.282

と、打率だけ見ると少し下がったように見えますが、
2025年はバレル率や平均打球速度などの**「当たりの質」自体はむしろ高い**シーズンでした。

なので、2025年の.282は「運がちょっと悪い方に振れた数字」と見ることもできます。

2026年は、

  • 打率:.280〜.290
  • 出塁率:.395〜.405(2025年の四球数109を踏まえると.400前後は十分射程)
  • 長打率:.600〜.620

あたりを“現実的な期待値”として置くとバランスがいいかな、という感覚です。

3-3. 打点・得点・盗塁

  • 2025年の得点は146で、近代ドジャース記録。

同じように上位打線を打ち続ける前提なら、
2026年も130〜140得点は十分あり得ます。

打点は打順次第ですが、「2番 or 3番」が軸になると仮定して、

  • 打点:115〜125打点
  • 盗塁:二刀流継続を考えると20〜25盗塁

くらいがちょうどよさそうです。

3-4. 2026年 打撃予想まとめ(イメージ)

1つの“完成形”として置くなら、たとえばこんなラインです。

155試合、打率.285/出塁率.400/長打率.610/OPS 1.010
本塁打 50本/打点 120/得点 135/盗塁 22

「今年もいつも通りエグかったね」と言われる、
大谷選手らしいMVP級シーズンのイメージです。


4. 2026年の投手成績は?「イニングをどう積むか」がカギ

投手・大谷選手についても、データをベースに2026年をイメージしてみます。

4-1. 2025年の“リハビリ年”の中身がかなりエグい

2025年は、

  • 14登板
  • 47イニング
  • 防御率:2.87
  • 奪三振:62(K/9 ≒ 11.9)

と、イニングは少ないものの内容は完全に一線級でした。

球速も100マイル近くまで戻り、スイーパーとスプリットも健在。
「イニングさえ増やせれば、ふつうにサイ・ヤング争いに絡むポテンシャル」は十分にあります。

4-2. 2026年は120〜130イニングが現実ライン?

肘の手術歴を考えると、
いきなり160〜180イニング投げさせるのは現実的ではありません。

ドジャース投手陣の厚さとチーム方針を考えると、

  • 先発:22〜24試合
  • 投球回:120〜130イニング

あたりをターゲットに、「ポストシーズンまで含めて1年健康に投げ切る」が理想形に見えます。

4-3. 2026年 投手予想(イメージ)

その前提で、2026年の投手成績を置くとしたら、こんなイメージです。

23先発、125イニング、防御率3.10〜3.30
奪三振 150前後、12勝4敗くらい

数字だけ見れば、普通の球団なら「文句なしのエース級」。
それを55本塁打クラスの打者が片手間でやっている、というのがやっぱり反則感あります。


5. 2026年に取りそうな&新たに狙えそうなタイトル

最後に、**数字から逆算して見えてくる「2026年のタイトル争い」**を整理してみます。

5-1. ナ・リーグMVP(5度目)は、また本命クラス

すでに大谷選手は、

  • 2021(AL)
  • 2023(AL)
  • 2024(NL)
  • 2025(NL)

と、4度すべて満票MVP。MLB史上、4回も満票を取った選手は大谷選手だけです。

もし2026年にこの記事で置いたような、

  • 打撃:OPS 1.000前後・50本塁打級
  • 投球:120イニング前後・防御率3点台前半

というシーズンを送れば、数字だけ見れば**また“ど真ん中のMVPプロファイル”**になります。

他のスーパースター(シュワーバー、ソトなど)の成績次第で票は割れますが、
「MVP投票トップ3常連」から外れる未来の方が想像しにくいのが正直なところです。

5-2. シルバースラッガー&ハンク・アーロン賞は“継続路線”

  • シルバースラッガー:すでに4度受賞(DHとして3年連続)。
  • エドガー・マルティネス賞:2021〜2025で5年連続受賞。DHとしてほぼ毎年トップ評価。
  • ハンク・アーロン賞:2023〜2025で3年連続受賞。

2026年も、打撃でOPS 1.0前後を出し続ける限り、

  • DH部門のシルバースラッガー
  • エドガー・マルティネス賞
  • ハンク・アーロン賞

あたりは「落とす方が珍しい」レベルで、ほぼ毎年狙えるポジションにいます。

5-3. サイ・ヤング賞:2026年は“上位票”、本命はもう少し先?

120〜130イニングという仮定だと、
どうしても**「200イニング投げる専業エース」**に比べて票では不利です。

ただ、

  • 防御率3点台前半
  • K/9 11前後
  • ドジャースの看板投手

という条件がそろえば、

2026年:サイ・ヤング投票で上位に顔を出す
その先、イニングをもう少し増やせる年に本格的にタイトル争いへ

という流れは、けっこう現実味があります。

5-4. 「まだ取っていない&新たに狙えそうな賞」

ここからは、“新しく積み上げられそうな肩書き”に絞ってみます。

① オールスターゲームMVP

  • 2024年オールスターではドジャース移籍後初のASG本塁打を記録し、
    投げて、しかも打つという前代未聞のパフォーマンスを見せましたが、MVPは別選手に。

**「オールスターMVPは、まだ取っていない代表的なタイトル」**の一つです。

2026年も、

  • 先制アーチ
  • 終盤に登板
    なんてことをやってしまえば、一気に持っていく可能性はかなり高いと思っています。

② ワールドシリーズMVP

  • 2024・2025年と、ドジャースは2年連続でワールドシリーズ制覇。
  • ただ、WS MVPはまだ他のチームメイトが取っている状況です(大谷選手は2025年NLCSでMVP)。

もし2026年もドジャースが勝ち進み、

  • シリーズで複数本塁打
  • どこかの試合で先発して快投

なんてことになれば、**「ワールドシリーズMVPを取りにいく年」**になってもおかしくありません。

③ AP年間最優秀男性アスリート「4回目」

  • すでに大谷選手はAP年間最優秀男性アスリートを3度受賞し、マイケル・ジョーダンに並んでいます。

2026年もMVP級+国際大会(WBCなど)での活躍が重なれば、
4回目受賞=歴代最多クラスの領域に入っていく可能性も見えてきます。


おわりに:4度目MVPは“ピークの終点”ではなく“通過点”だと思います。

マーケの仕事でよく見る「売上グラフ」みたいに、
2021〜2025年の大谷翔平選手を時系列で眺めると、

  • OPS 1.0前後が“ふつう”
  • 本塁打は年30〜50本台をウロウロ
  • 投げれば防御率2〜3点台前半でK/9は二桁
  • そしてMVP4回、うち3年連続&4回すべて満票

という、常識的なピークカーブからは完全に外れた推移になっています。

その延長で組んだ2026年のイメージは、

  • 打撃:.280〜.290、50本塁打、OPS 1.0前後
  • 投球:120〜130イニング、防御率3点台前半、150奪三振前後
  • タイトル:MVP本命クラス+各種打撃賞は継続、新たにASG MVPやWS MVPも狙える位置

という、“相変わらず人間っぽくない”シーズン。

データで見ても、映像で見ても、大谷翔平選手はまだ「頂点を更新し続けている途中」の選手だと感じます。
4度目のMVPはひとつの区切りだけれど、数字を追えば追うほど、「この先にまだとんでもない景色があるんじゃないか」と思わされます。

2026年、大谷選手がどんな成績を残すのかは誰にも分かりません。
それでもファンとして、そしてデータを見るのが仕事の人間として、心から願いたいのはただひとつ。

サイヤング賞を取ってMVPもとる年になってほしい。

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